僧正殺人事件 タイトル

僧正殺人事件

原題

The Bishaop Murder Case

発表年

1929

著者/訳者/解説

ヴァン・ダイン/井上勇/中島河太郎

カバーデザイン

イラスト 桶本康文/デザイン 小倉敏夫

ページ数

435
作品レビュー

あらすじ(解説文)

出版

東京創元社
創元推理文庫103-4
コック・ロビンを殺したのはたあれ? 「わたしだわ」って雀はいった。─マザーグースの童謡ににつれて、その歌詞どおりに怪奇残虐をきわめた連続殺人劇が発生する。 無邪気な童謡と不気味な殺人という鬼気迫る取り合わせ! 名探偵ファイロ・ヴァンスの頭脳の冴えと、一歩一歩犯人を追いつめていく迫力は、他の追随を許さない。 『グリーン家殺人事件』と比肩される本格派の巨編。

初版

1959年

重版

1995年76版(660円)

入手

セブンアンドワイicon amazon

ISBN

4-488-10304-9

【感想】★★★★★

 とにかく面白いの一言ですね。江戸川乱歩も自身のベスト10に入れていますが、私のベスト10にも間違いなく入れたい素晴らしい出来栄えの作品です。

 まず、序盤のマザーグースの童謡になぞらえた事件の不可解さが読者の興味をそそります。そして中盤、展開が二転三転し、最後までどんでん返しの連続が続きます。またラストに至るまでサスペンス色が濃く、ハラハラドキドキして読み進めることができます。結末に待っている衝撃も最上級でした。文章構成も素晴らしいですし、伏線もしっかりあります。まさに最高傑作といってよいと思いますね。

 それにしてもヴァン・ダインの文章の上手さが最高に現れた作品なのではないでしょうか。もはや尊敬の域ですね。
 また、ヴァンス探偵はキザで嫌味だとよく言われますが、今回の彼はとても人間味があって好感を持ちました。ヒース部長刑事も存在感があって良かったと思います。この作品で彼のことがすごく好きになりました。