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USA 老給仕 ヘンリー・ジャクスン
(Henry Jacson)

老給仕 ヘンリー・ジャクスン

黒後家蜘蛛の会1
「黒後家蜘蛛の会1」
(1974年)
(東京創元社)
 アイザック・アシモフの〈黒後家蜘蛛の会〉シリーズで探偵役を務めるニューヨークのレストラン〈ミラノ〉の老給仕。
 年齢は60代ですが顔には皺ひとつなく、いつも穏やかで控え目な人物で、給仕としては一流の腕をしています。

 〈黒後家蜘蛛の会〉とは、女人禁制の会員制のクラブで、弁護士、暗号専門家、作家、有機化学者、画家、数学者という各界の専門家たち6人がそのメンバーとして名を連ねています。
 毎月1回定例会を開きメンバー各人が持ち出した難問奇問の数々について知恵を出し合うのですが、いつも決まって解決するのがこの慎ましやかな老給仕なのです。

 メンバーが頭をさんざん悩ませた後、遠慮がちに口を挟み、真相を解明してみせますが、「君は大した探偵だ」とメンバーに賞賛されても、「私は落穂拾いをするだけでございます」といたって謙虚な姿勢を崩さない紳士的な人物です。

 どことなくクリスティーのマープルもの「火曜クラブ」を彷彿とさせるこのシリーズですが、作者の稚気溢れるアイデアとパズルとしての面白さが評判を呼び、安楽椅子探偵ものの名シリーズとして長い間高い人気を誇りました。全部で5冊の短編集と、未収録の短編が何作品か残されています。

■原作■

アイザック・アシモフ
(Isaac Asimov 米 1920-1992)


■人物ファイル■

職業 ニューヨークのレストラン「ミラノ」の給仕
協力者 〈黒後家蜘蛛の会〉のメンバー
 特許弁護士ジェフリー・アヴァロン
 暗号専門家トーマス・トランブル
 作家イマニュエル・ルービン
 有機化学者ジェイムズ・ドレイク
 画家マリオ・ゴンザロ
 数学者ロジャー・ホルステット
事件簿 全66短編(5短編集+6編)

■事件ファイル■

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
  黒後家蜘蛛の会1 1974 創元文庫167-1 EQアンケート34位
(シリーズとして)
  1 会心の笑い
(忍び笑う筐)
1972 HMM'72.4 シリーズ第1作
6に再収録
2 贋物(Phony)のPh
(いかさま博士)
HMM'72.10 6に再収録
3 実を言えば
(嘘はつかない男)
HMM'73.2  
4 行け、小さき書物よ
(ペーパーマッチ蒐集家)
HMM'75.6  
5 日曜の朝早く
(体内時計)
1973 HMM'74.8 6に再収録
6 明白な要素 HMM'73.10 6に再収録
7 指し示す指
(指は示す)
HMM'74.1  
8 何国代表?
(ミス・アースへの警告)
HMM'74.5  
9 ブロードウェイの子守歌 1974    
10 ヤンキー・トゥードゥル都へ行く    
11 不思議な省略    
12 死角
(六人の容疑者)
1973 HMM'74.3  
  黒後家蜘蛛の会2 1976 創元文庫167-2  
  1 追われてもいないのに
(追われずとも)
(心疾しきは……)
1974 新潮文庫「16品の殺人メニュー」('97)
HMM'75.2
 
2 電光石火
(眼よりも早く)
HMM'74.11  
3 鉄の宝玉   6に再収録
4 三つの数字    
5 殺しの噂    
6 禁煙    
7 時候の挨拶 1976    
8 東は東 1975    
9 地球が沈んで宵の明星が輝く    
10 十三日金曜日 1976    
11 省略なし    
12 終局的犯罪    
  黒後家蜘蛛の会3 1980 創元文庫167-3  
  1 ロレーヌの十字架
(ローレーヌの十字架)
1976 早川文庫2-35「クイーンズ・コレクション1」('83)
HMM'76.7
 
2 家庭人
(コンピューター犯罪法)
HMM'77.1  
3 スポーツ欄 1977 HMM'77.6  
4 史上第二位 1980    
5 欠けているもの 1977    
6 その翌日
(あすは今日の次の日)
1978 講談社文庫「安楽椅子探偵傑作選」('79)
EQ'78.9
 
7 見当違い
(迷える黒き小羊)
1979 EQ'79.7  
8 よくよく見れば
(ダイイング・メッセージ)
EQ'79.9  
9 かえりみすれば    
10 犯行時刻 1980    
11 ミドル・ネーム    
12 不毛なる者へ 1979 EQ'79.11(12) 6に再収録
  黒後家蜘蛛の会4 1984 創元文庫167-5  
  1 六千四百京の組み合わせ 1980 EQ'80.9 6に再収録
2 バーにいた女
(似非野球狂)
EQ'80.11  
3 運転手 1984    
4 よきサマリア人
(よきサマリアびと)
1980 新潮文庫「ビッグ・アップル・ミステリー」('85)
EQ'81.1
 
5 ミカドの時代 1981 EQ'81.5  
6 証明できますか?
(証明不可能?)
EQ'81.9  
7 フェニキアの金杯 1982 EQ'82.7  
8 四月の月曜日 1983 EQ'83.7(34)  
9 獣でなく人でなく
(獣でなし人でなし)
1984 EQ'84.7  
10 赤毛 EQ'85.1 6に再収録
11 帰ってみれば   6に再収録
12 飛入り    
  黒後家蜘蛛の会5 1990 創元文庫167-8   
  1 同音異義 1985 EQ'85.7(46)  
2 目の付けどころ    
3 幸運のお守り 1990    
4 三重の悪魔 1985 EQ'86.1 6に再収録
5 水上の夕映え 1986 EQ'86.11  
6 待てど暮らせど EQ'87.5(57)  
7 ひったくり 1987 EQ'87.9  
8 静かな場所 1988 EQ'88.7(64)  
9 四葉のクローバー 1990    
10 封筒 1989 EQ'89.9(71)  
11 アリバイ EQ''90.1(73)  
12 秘伝 1990    
  The Return of the Black Widowers 2003 - 未収録作品6編含む全16編
10編は再収録
  1 Northwestward
黒後家蜘蛛とバットマン
1989 現代教養文庫「バットマンの冒険2」('90)  
2 Yes, But Why?
さはさりながら
1990 HMM90.11  
3 Lost in a Space Warp
スペースワープ
EQ'90.7  
4 Police at the Door
警官隊がやってきた
1991 EQ'91.3  
5 The Haunted Cabin
幽霊屋敷
EQ'91.9  
6 The Guest's Guest
ゲストのゲスト
1992 EQ'97.11
EQ'92.3
 

【パロディ・パスティーシュ】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
The Last Story
黒後家蜘蛛の会 最後の物語
2002 HMM'07.5 チャールズ・アーダイ著

【参考】名探偵コナン37巻(小学館)
 


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