出版 |
ポプラ社
世界名作探偵8 |
この「海底の黄金」はもとの題名を「名なしの男」といって、ボアゴベイの傑作の一つです。(中略)百年ばかり前の、まだ自転車がめずらしかった頃の物語ですから、いまとは世の中のありさまがいろいろとちがう点もありますが、そこにまたいうにいわれない面白味が感じられます。そういうことも考えながら、この作品の良さを味わっていただきたいと思います。 この物語の主人公は、あらゆる苦しみにたえながら、あくまでも正義をつらぬいて、ついに極悪人の仇敵を討ちとめます。その波らん万丈の一生は、手に汗をにぎる冒険の連続ですが、とりわけ、主人公の気高い精神は読む人の心をはげしく感動させずにはおきません。 |