出版 |
日本公論社 英米探偵小説新傑作選集 |
A・E・W・メースンのアノー探偵三部作中の”The Prisoner in the Opal”を訳す。作者メースンは1865年の生まれで、処女作を発表したのでさえ1895年とあるから、所謂老大家である。が、その大部分が戦慄小説ともいうべきもので、純粋の探偵小説はアノーの登場する三部作に過ぎないが、何れも好評を博した。この三部作のうちではこの「オパールの囚人」が最後で、これについてメースン自身はこう書いている 「小説がある公式に則って書かれたというのは妙な言い方だが、この「オパールの囚人」は「矢の家」と全く同じ公式に則って書いたものである。ただ僕の友人連中が、どうしてリカードを出さないのかとしつこく言うので、「薔薇荘の殺人」以来姿を見せなかった彼をもう一度フランスへ連れて来て、パリー警視庁警部アノーと協力せしめた。」… |