出版 |
偕成社
世界探偵名作シリーズ2 |
この頃の子どもさんたちが見て楽しんでいるテレビや、読んでよころんでいる冒険本や漫画の本のうちには、あまり感心できないものが少なくない。あんなグロテスクな怪物をいつも見ていたり、あんなとほうもない冒険に胸をわくわくさせてばかりいると、わたしたちのまわりにる、ふつうの人がつまらなく見えたり、わたしたちが毎日していることが、ばかばかしくなってくる。それは子どもにとって、大変に危険なことだと思う。
といっても、わたしは日常の平凡なことだけがいいというのではない。毎日の生活がおもしろくない人は、大いに冒険小説や探偵小説を読んで、空想の世界で楽しんでもらいたい。しかし、その世界で活躍する人は、スーパーマンなどでなく、わたしたちと同じような力と感情を持っている人間であってほしいと思う。
キャロリン=キーン女史の少女ミステリーに出てくる人々は、みんなそうした人たちなのだから、みなさんもその仲間にすぐ入れると思う。 |