出版 |
早川書房
ハヤカワポケットミステリ
812 |
いやらしい男は空手チョップでなぎ倒し、大金持は見事なプロポーションでまいらせてしまう女探偵メイヴィス・セドリッツを訪ねてきたのは、ダン・エブハートというすばらしい男性だった。おまけに、二千ドルの手付金をぽんと出したところを見ると、かなり裕福らしい。メイヴィスは、とろけてしまいそうな自分に鞭を入れ、さっそく用件にとりかかった。
彼は、石油王だった父親の遺産相続人で、明日その遺言書が父親の住んでいた邸で公開されるという。だが、相続の条件として、結婚していなければならないという一項が付いていた。問題はそこにあった。ダンの今の妻は三人目だが、前妻が二人とも怪死を遂げていたのだ。今度も妻の身に何か起こるのではないかと案じた彼は、メイヴィスに妻の身代りとして、一緒に邸に行ってもらえないかと頼みにきたのだ。
メイヴィスは、にせの妻兼ボディーガードとしてダンと共に邸に向かった。その夜、とろとろと眠りかけた彼女の耳に、突如、女の悲鳴と鎖を引きずる音が! メイヴィスは寝室を飛び出し、音のした地下室へ降りていった。その彼女を待っていたのは、素っ裸で天井から鎖で吊るされ、悪魔の面をかぶった美女の死体だったのだ!
ちょっと足りないおつむと100パーセントのお色気を武器に、女探偵メイヴィス快進撃! |