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角川書店
角川文庫543-2 |
ウェスト・エンドのミュージカルへの出演依頼、チャールズにとっては願ってもないことだった。しかし、役者としての腕を見込んでというより、彼の素人探偵ぶりを買っての依頼というのが皮肉ではあったが…。
弁護士の話だと、何者かがこの大興業の妨害を図っているフシがあるという。すでにキャストの二人が不可解な事故にあっていた。一人は空気銃で撃たれ、一人は階段から落ちて。しかも同じ曜日の同じ時刻に…。
チャールズの役目は、舞台の上から不審な動きに目を光らせることだった。稽古は順調に進んだ。主役の若手スターの異常な横暴ぶりを除いては。だがやはり舞台に罠はあった。まず最初の事件は通し稽古の日に起きた─。 |