FRA サチュルナン・ダックス警視
(Commissaire Saturnin Dax)

ベアトリスの死
「ベアトリスの死」
（1956年）
（東京創元社）

　イギリスの小説家マーティン・カンバーランドの数多くの長編で活躍する警察官探偵。1940年に発表した長編「誰かが死ぬことになる」で初登場以来、著者自身も11年間住んでいたというフランス・パリの町を舞台に大活躍を見せてくれます。

　フランス司法警察では名の知れた名警視で、首が太く体格はがっしりとした大柄。いつもステッキを持ち歩き、黄色い箱入りの巻きタバコを愛用する堂々とした風格の紳士です。

　このダックス警視シリーズは巨匠ジョルジュ・シムノンのメグレ警視シリーズともよく比較されるらしく、フランス人の警察探偵を主人公としたシリーズながら、著者カンバーランドの母国イギリスでも大好評を得ているそうです。

■原作■

マーティン・カンバーランド
(Marten Cumberland 英 1892-1972)

■人物ファイル■

職業
フランス・パリ司法警察の警視
協力者
部下のフェリックス・ノルマン警部補
鑑識課のジョルジュ・アルデール警部補
事件簿
25以上の長編と中短編もいくるかある模様

■事件ファイル■

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 Someone Must Die
（誰かが死ぬことになる）		 1940 - ダックス警視初登場作品
カンバーランドのミステリ作品第１作
2 Questionable Shape
（不審な形体）		 1941 -
3 Quislings Over Paris
（パリの裏切者たち）		 1942 -
4 The Knife Will Fall
（ナイフが落ちるであろう）		 1943 -
5 Steps in the Dark
（暗闇の足音）		 1945 -
6 Not Expected to Live -
7 A Lovely Corpse 1946 -
8 Hearsed in Death
(米 A Dilemma for Dax)		 1947 -
9 And Worms Have Eaten Them
(米 Hate Will Find a Way)		 1948 -
10 And Then Came Fear 1949 -
11 Policeman's Nightmare
（警官の悪夢）		 1950 -
12 On the Danger List -
13 Confetti Can Be Red
(米 The House in the Forest)
（コンフェティは赤くもできる）		 1951 -
14 The Man Who Covered Mirrors
（鏡を覆った男）		 -
15 One Foot in the Grave 1952 -
16 Booked for Death
(米 Grave Consequences)		 -
17 Fade Out the Stars -
18 Which of Us Is Safe?
(米 Nobody Is Safe)		 1953 -
19 Etched in Violence -
20 The Frightened Brides 1954 -
21 Until Death Utterly -
22 The Charge Is Murder 1955 -
23 ベアトリスの死 1956 東京創元社　現代推理小説全集８（'58）
24 パリを見て死ね！ 1957 東京創元社　クライム・クラブ15（'58）
25 Hate for Sale
（売りものの憎悪）		 -
26 Out of This World
（この世にはない）		 1958 -
27 Murmurs in the Rue Morgue 1959 -
28 Remains to Be Seen 1960 -
29 There Must Be Victims 1961 -
30 Attention! Saturnin Dax 1962 -
31 Postscript to Death 1963 -
32 Hate Finds a Way 1964 -
33 The Dice Were Loaded 1965 -
34 No Sentiment in Murder 1966 -

【参考】「ベアトリスの死」（東京創元社　現代推理小説全集）
「パリを見て死ね！」（東京創元社　クライム・クラブ）
海外サイト「CRIME & MYSTERY FICTION」様
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