出版 |
早川書房
ハヤカワポケットミステリ
691 |
ある朝、アル・ウィーラー警部は保安官に呼びつけられた。用事というのは他でもない─今夜、バニスター女子大学で催される講演会に出席し、現代の警察活動について講演してくることだった……。若くて、チャーミングなお嬢さんがたの前でお喋りできる機会が、殺人課の警部に二度とあるとは思えない。ウィーラーはこの申し出を心よく承諾した。
その夜、バニスター女子大学の講堂は警部の講演と、奇術師グレイト・メフィストの奇術を見んものと若い女子大生でいっぱいだった。だが、この女だけの楽園で残虐無比な殺人事件が起ったのである! ウィーラー警部の話が無事に終り、メフィストの奇術がはじまったとき、突然講堂の照明がいっせいに消えた。その間ほんの数秒─そして、再び照明が点ったとき、女子大生の一人、ジーン・クレイグが背中をナイフで刺され、朱に染って死んでいた! しかも、それまで壇上にいた奇術師の姿が見えない。が、まもなく彼の死体は体育館の体操用の木馬の上で発見された。ウィーラー警部は恐怖におののく女子大生と講師を講堂に集めると、直ちに訊問を開始した。その結果、学長のエドウィナ・バニスターが語学教師オーガスタス・ダフェイに脅迫されていることがわかる。どうやら事件の謎はこの脅迫に関係があるらしい……。が、その矢先またまた殺人が起ったのである!
女子大学で起った連続殺人事件! お色気たっぷりに描く超モダン・ハードボイルド! |