出版 |
東京創元社
創元推理文庫189 |
会社の帰りに列車の中でピストル自殺を企てた男がいた。彼は保険会社の出納係で、32年勤続した会社を首になったところだった。自殺は未遂の終わり、男は無事に帰った。しかしその翌朝、近くの川から彼の死体が発見された。アリババの呪文が秘密の扉を開いたように、小さな事件から不可思議な出来事が次々に展開していく。これは偏執的な復讐欲に憑かれた男の二十世紀的な犯罪であり、幕切れにおける犯人の懲罰も、これまた二十世紀的迫真力に包まれる。構想の独創性で現代推理小説界のトップをいくギルバートの力作! |