ホン・コンおばさん
(Honorable Constance Ethel Morrison Burke)
(Hon-Con)

　イギリスの女流本格ミステリー作家ジョイス・ポーターの生み出した、イギリスの中年の女性アマチュア探偵。

　本名はオノラブル・コンスタンス・エセル・モリソン＝バークといい、Honourable Constanceの頭文字を取ってホン・コンと呼ばれています。

　貴族の出身ですが上品な所はなく、ザンギリ頭に象のような巨体、メイクはほとんどせず霧笛のような声を張り上げ、普段は〈フィナンシャル・タイムズ〉紙の株式市場を読み、むしゃくしゃするとエキスパンダーをしたりサンドバッグを叩く猛者です。

　貴族たる者常に社会を正しく導く義務があるという使命感に燃え社会・福祉・慈善団体に参加しますが、人に命令するのは当たり前、自分の意見は是が非でも押し通すという持ち前の傲慢さからしばしば暴走し、あらゆる団体から除名されてしまいます。　そこでやむを得ず私設相談所を開設したのでした。

　ドーヴァー程ではないにせよやはり目的のためには手段を選はない困った人物です。