出版 |
早川書房
ハヤカワポケットミステリ
1301 |
いやがるミス・ジョーンズをひきつれてホン・コンが加わったアルバトロス旅行団の総勢は13名。料金前払いの、〈ソ連14日間の旅〉は順調にはじまった。だが、彼らがイギリスを立って三日目の夜、アルマ・アタのホテルで事件が起きた。メンバーの一人、ピネロピー・クラフ=クーパーという若い女性が、何者かに枕を押しつけられ、殺されかかったと騒ぎ出したのだ!
ピネロピーの話を聞いて、旅行団のメンバーは途方に暮れた。日程を狂わせるのは嫌だし、名高きソ連の官憲の取調べを受けることなど、とうてい我慢できない。
しかも、ピネロピーがいうには、前の訪問地モスクワでも二度突き落とされそうになったという。それならば、旅行団の中に犯人がいることになる。
意気消沈したメンバーの中で、ホン・コンただ一人が勇み立っていた。パック旅行につきものの強行スケジュールと悪いサービスにうんざりしていた彼女に出番がまわってきたのだ。有能な探偵である自分が乗り出せば、事件はたちまち解決する。探偵役に立候補したホン・コンは、さっそくピネロピーを護衛する一方、メンバーの一人一人を調べ始めた。だが、狡猾な犯人はホン・コンの眼を盗み、息もつかせずピネロピーを襲ってきた! ホン・コンおばさん、ソ連で殺人未遂事件を解決できるか?快調のユーモア本格シリーズ第三弾。 |