出版 |
早川書房
ハヤカワポケットミステリ
293 |
「ロンドン発/ニューヨーク市警警視総監宛─現在、サイモン・テンプラーがアメリカ合衆国にいると信ずべき理由あり。彼の動きにご注意ください。その特徴は、身長6フィート・2インチ、体重175ポンド、31歳、眼はあい色、髪は黒くうしろへ撫でつけ、顔は日焼けしている。左肩上に貫通銃創、右の二の腕に8インチの傷。常に完全な服装で火器を携帯し、ナイフ投げの名手でもある。犯罪現場に、頭のまわりに後光をもった人間の線画を書き残しておく癖があり、そのことから、〈聖者〉(セイント)の名で呼ばれている……」
セイントことサイモン・テンプラーが二ューヨークへやってきたのは、直接には富豪ヴァルクロスの頼みからだった。三年前、息子のビリーを誘拐して殺し、証拠不十分で釈放された五人のギャングを始末してくれたら百万ドルの報酬を支払うというのである。悪漢相手の仕事なら、セイントにとっても依存はなかった。
だが、セイントの前に立ちふさがる悪党たちはなまやさしいものではなかった。判事や警察内部の人間も配下に置く巨大な組織がニューヨークの暗黒街を支配しているのだ。だが、セイントはひるまなかった。悪の組織に敢然と挑戦状を叩きつけ、さっそく行動を開始した!
世紀の義賊セイントの手に汗握る大活躍! ルパンと並び、世界中に愛読者を持つ人気シリーズの最高作。 |