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弱冠18歳の新聞記者

FRA ジョゼフ・ルルタビーユ記者
(Joseph Rouletabille)

黄色い部屋の謎
「黄色い部屋の謎」
(1907年)
(東京創元社)
 名作「オペラ座の怪人」で有名なフランスの作家ガストン・ルルーが創造し、密室ものの古典的な名作として名高い長編「黄色い部屋の謎」に登場する、弱冠18歳の新聞記者。

 本名はジョゼフ・ジョゼファンといいますが、巨大な頭をしていたため、”ルールタビーユ”というあだ名が付けられ、現在ではそれが通り名となっています。

 16歳の時にオーベルカンプ街で発生した迷宮入りのバラバラ殺人事件の未発見の死体の左足をセーヌ河の下水道で発見し、そのスクープ記事を売り込んで〈エポック〉紙に新聞記者として月給250フランで採用されます。
 
 本人曰く「目に見える事実は、見方によってはどうにでも解釈できてしまうので、事実をもとに推理すると、しばしば判断を誤ることがある」ということなのだそうです。

 つまり重要なのはまず推理することで、それから目に見える事実が自分の推理の輪に上手くおさまるかどうかを理性を働かせて調べるべきである、というのが彼の専らの持論であり彼の捜査方法でもあるのです。

 全部で8つの作品に登場しますが、初登場作「黄色い部屋の謎」のみが本格推理の名作として現在でも高く評価されており、以降の作品はどちらかというとスリラー的な作品が多く、評価も芳しくありません。

 また後期の作品には原作者のルルーが第一次世界大戦中に特派員としてロシアに赴いていたことも影響してかロシアを舞台にした作品もあるようです。
黒衣夫人の香り
「黒衣夫人の香り」
(1908年)
(東京創元社)

■原作■

ガストン・ルルー
(Gaston Leroux 仏 1868-1927)


■人物ファイル■

職業 パリの〈エポック〉紙の新聞記者(月給250フラン)
本名 ジョゼフ・ジョゼファン(ルルタビーユとは、「お前の玉をころがせ」の意味)
好きな物 パイプたばこ
協力者 サンクレール弁護士
事件簿 全8長編に登場

■事件ファイル■

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
黄色い部屋の謎
(黄色い部屋の秘密)
(黄色の部屋)
1907 創元文庫108-3(新版)
創元文庫108-1
早川文庫58-1
HPB237
集英社文庫 乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10 [2]
嶋中文庫 グレート・ミステリーズ10('05)
旺文社文庫('79)
東京創元社 世界推理小説全集4('56)
東都書房 世界推理小説大系7('62)
日本出版協同 異色探偵小説選集2('53)
金剛社 ルレタビーユ叢書1('21)
乱歩ベスト10・2位
ハヤカワベスト100・56位
EQアンケート21位
「密室大集合」アンケート3位
黒衣婦人の香り
(古塔の幻)
(ルレタビーユ)
1908 創元文庫108-2
早川文庫58-2
HPB238
東都書房 世界推理小説大系7('62)
博文館文庫15「ルレタビーユ」('39)
金剛社 ルレタビーユ叢書2('21)
新青年'37.7特大 別冊付録
 
第二ルレタビーユ
(ツアーに招かれたルルタビーユ)
1913 新青年'37.9特大 別冊付録
博文館文庫15「ルレタビーユ」('39)
金剛社 ルレタビーユ叢書3・4「ロシア陰謀団および娘ナターシャ」('20)
 
Rouletabille a la Guerre
(英 Rouletabille at War)
悪鬼の窟
1914 金剛社 ルレタビーユ叢書5('21)  
水中の密室 1916 金剛社 ルレタビーユ叢書6('22)  
Rouletabille Chez Krupp
(英 Rouletabille at Krupp's)
都市覆滅機
1920 金剛社 ルレタビーユ叢書7('22)  
Le Crime de Rouletabille
(英 The Crime of Rouletabille)
怪しい足跡
1922 新趣味'22.3-4(抄訳)  
Rouletabille chez les Bohemiens
(英 Rouletabille and the Gypsies)
1923 -  

 


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