出版 |
早川書房
ハヤカワポケットミステリ
1383 |
”バミューダ三角海域でヨット行方不明”─地方新聞の小さな記事で取り扱われたこの事件が、すべての発端だった。ヨットの名は〈イザベラ〉。フロリダの医師の令嬢ジャネットとそのフィアンセ、エド・マーシャムがセント・マシューズ島の港を出たまま消息を絶ったのである。さほど珍しい事件でもなく、五ヵ月後ティベット主任警視が休暇旅行でセント・マシューズを訪れるまでは、人々の頭から忘れ去られていた……
コルヴィル夫妻の〈アンカレッジ・イン〉には、ティベット夫妻の他にももう一人宿泊客がいた。ベッツィ・スプラーグという名のもと女教師で、かつての教え子を歴訪する旅を続けていた。彼女は、姿を消したジャネットの母の恩師でもあり、偶然出港直前の〈イザベラ〉でジャネットと話をしたとティベットに語った。 やがてベッツィはイギリスに帰るべく島を去った。が、その直後ベッツィは、セント・マークス島のヨットハーバーでジャネットの姿を見たという謎の電話を残して、行方をくらましてしまった。ティベット夫妻は休暇を返上しても彼女を探そうとした。しかし、おりしも大ハリケーンが襲来するのに時を合わせるかのように、姿なき犯罪組織の手がティベット自身へも伸びはじめた!
常夏の太陽と白い珊瑚礁輝くカリブの島に渦巻く陰謀。モイーズ得意のトロピカル・ミステリ。 |