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どんでん返しの名手

USA リチャード・ニーリイ
(Richard Neely)

心ひき裂かれて
「心ひき裂かれて」
(1976年)
(角川書店)
 アメリカの小説家。年齢その他経歴については不明な部分が多く、はっきり分かっているのはニューヨークに生まれ、新聞記者を経て広告業界に入り、大手広告代理店三社のクリエイティヴ・ディレクターや副社長を歴任したこと、新聞社と広告関連会社で合わせて20年勤務した後フルタイムの作家へと転身したことぐらいです。

 ミステリ作家としては1969年に長編「愛する者に死を」をペイパーバックで発表して作家デビューを飾った後、1983年までに全部で15の長編を発表しており、そのうち1972年に発表した「The Smith Conspiracy」でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞のペイパーバック賞に、1976年には一番の代表作とされる「心ひき裂かれて」で同賞の長編賞にノミネートされています。また1991年には第2長編の「仮面の情事─プラスティック・ナイトメア」が映画化されて注目を集めました。

 その作風は異常な心理の描写に優れ、ニューロスティックな雰囲気を持つサイコ・スリラーに位置付けられますが、巧みなプロットにサプライズ・エンディング、いわゆるどんでん返しを得意とし、本格ミステリの醍醐味も味わえるのが大きな特徴です。

 一部にカルト的なファンを持ち、才能に恵まれながらも英米では評価があまり高くないのが惜しまれる所です。

■作家ファイル■

出身地 アメリカ、ニューヨーク市
生没 不祥(1941年生まれという説も)
作家としての経歴
1969 「愛する者に死を」をペイパーバックで刊行しデビュー。以後1983年までに15の長編を刊行
1991 第2長編の「仮面の情事─プラスティック・ナイトメア」が映画化
シリーズ探偵  
代表作 「仮面の情事─プラスティック・ナイトメア」
「オイディプスの報酬」「心ひき裂かれて」

■著作リスト■

【長編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
愛する者に死を 1969 HPB1805  
仮面の情事
─プラスティック・ナイトメア
新潮文庫('91) 映画化('91)
While Love Lay Sleeping -  
殺人症候群 1970 角川文庫('98)
角川書店('82)
 
The Damned Innocents
(Dirty Hands)
1971 -  
日本で別れた女 1972 HPB1388  
オイディプスの報酬 角川文庫('98)
角川書店('78)
 
The Smith Conspiracy -  
The Ridgway Women 1975 -  
10 心ひき裂かれて 1976 角川文庫('98)
角川書店('80)
 
11 Lies 1978 -  
12 No Certain Life -  
13 The Obligation 1979 -  
14 An Accidental Woman 1981 -  
15 Shadows from the Past 1983 -  

【DVD】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
Shattered
プラスティック・ナイトメア/仮面の情事
1991 ジャパンホームビデオ('07)  

 


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