アメリカ銃の謎 タイトル

アメリカ銃の謎

原題

The American Gun Mystery

発表年

1933

著者/訳者/解説

エラリー・クイーン/井上勇/中島河太郎

カバーデザイン

辰巳四郎

ページ数

406
作品レビュー

あらすじ(解説文)

出版

東京創元社
創元推理文庫104-10
四十人の騎手を従え、二万人の観衆の歓呼を浴びて、さっそうと躍り出たロデオのスター、バック・ホーン。 たちまちとおこる銃声と硝煙の乱舞の中で、煙とともに消えた生命。 四万人の容疑者とあり余る凶器の中から、真の犯人と凶器が発見されない謎を、エラリーはいかにして解くだろうか。 ニューヨークのど真ん中に西部劇を持ち込んだ非凡な着想に、読者は魅了されるだろう。

初版

1961年

重版

1992年45版(600円)

入手

セブンアンドワイicon amazon

ISBN

4-488-10410-X

【感想】★★★★

 相変わらずエラリーの純粋な論理的推理には頭が下がります。謎解き推理小説としてはいい出来ですし、十分楽しめます。それは否定しません。また、クイーンの人物描写には手厳しい私ですが、この作品は結構よく描かれていると思います。特にトマス・ヴェリー部長刑事が良かったですね。

 全体としては良く出来た作品ですが、やっぱり2万人の観衆とカメラが見ている衆人環視の中であの犯罪を行うというのは犯人の心理としてはどうなのかなとフランス白粉の時と同じ違和感を感じました。2万人が見ていたら誰か一人くらいその現場を見ていてもおかしくないですからね。そんな危険なことを冒して犯行に及ぶものかなといった感じは否めないです。

 またトリックに関してですが、犯人と兇器の両方に関してですが、そんなに警察という所はきちんと調べないものかなとちょっと不思議に思いました。また周りが気づかないというのも少し変な気がしました。ネタバレなしで書くのはちょっと難しいのでこのあたりで止めておきます。

 それでも話の面白さは物語の構成が上手くて、それなりに楽しめた作品ということで8点にしました。難易度は私が当てられた位ですから(笑)、まあ低めなのでしょう。