【感想】★★
今回はエラリーが単身ハリウッドにやって来てただ一人で頑張りますが、国名シリーズを読んだ後だとかなり物足りない印象が否めませんね。
プロットはよく考えられていて狙いは分かるのですが、少し見え見えのような気もしました。また今回はやたらと男女のドロドロとした恋愛模様が描かれていて、初期の純粋推理にこだわった作品とは印象がまったく違うと思います。初期作品のような重厚な本格推理小説が楽しみたい方にとっては結構イライラする内容だと思います。
私はどちらかというと人物描写などもきちん描かれている作品が好きですが、それでもこの作品の登場人物にはあまり共感が持てませんでした。やはり芸能人が登場人物の大半を占めていたからかもしれません。一般人には理解できない部分が多いです。
犯人もちょっと意外性に欠けたというか、容疑者があまり個性がなかったような気がして、おそらく誰が犯人だったとしてもそれほど驚きが少なかったでしょうね。
この後のライツヴィル・シリーズの出来の良さを考えると、クイーンにとっては転換期に書かれた作品で、いろいろ模索している段階だったのではないでしょうか。次に期待したいですね。
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