出版 |
早川書房
ハヤカワポケットミステリ
696 |
スードリー・ホール予備校の教員マイケル・エヴァンズは、校長の甥ウァイヴァーン=ウェミス殺害犯人として警察から疑われていた。だが、彼にはとんだ濡衣だった。マイケルは明朗率直な青年である。人を殺すことなど彼には夢想だにできないことだ。まして、それが自分の教え子の一人であってみれば……。しかし、警察がマイケルを疑うには、それなりの理由があった─ウェミスの死体が発見された場所に、彼のイニシァル入りの鉛筆が落ちていたこと、また、事件が起った時刻のアリバイが、極めて曖昧なことなどである……。が、実はマイケルはその時刻に校長の妻ヘロとひそかに逢引をしていたのだ。もし、マイケルが警察にこの情事をしゃべれば、彼の無実は証明できる。しかし、その結果は? ─彼は校長からただちに学校を追放され、明日からの生活に困る。いや、もっと悪い事態が起りかねない。ヘロとはもう二度と会えなくなるだろう─。 ジレンマに陥ったマイケルは、大学時代の友人ナイジェル・ストレンジウェイズに手紙を出し、事件の調査を依頼した!
イギリスのある予備校で起った殺人事件を通して、証拠を過大視しすぎる警察の捜査を鋭く諷刺した異色作! |