UK ジョゼフィン・ベル
(Josephine Bell)

断崖は見ていた
「断崖は見ていた」
(1938年)
(論創社)

 イギリスの女性作家。医者の家系に生まれ、自身も大学で医学博士の学位を取得、1923年にノーマン・D・ボール博士と結婚して夫婦で医師を開業します。

 その後1935年頃からミステリを書き始め、36年に夫を亡くしますが、その後も1954年に専業作家となるまでは診療を続けながらミステリを書き続けました。

 1937年に処女作「病院殺人事件」を発表後、シリーズ探偵にスティーヴン・ミッチェル警部とデヴィッド・ウィントリンガム医師を起用して全部で45冊のミステリ作品を残しています。

 ただその著作数に比して邦訳されている作品の数は少なく、長編はロンドンの港町の情景描写に優れた「ロンドン港の殺人」と近年翻訳された代表作「断崖は見ていた」の2作のみの紹介に止まっています。

 またイギリス推理作家協会(CWA)の創立当初からのメンバーであり、1959年から60年にかけては会長職も務めています。


■作家ファイル■

本名
ドリス・ベル・ボール (Doris Bell Ball)
出身地
イギリス、マンチェスター
学歴
ケンブリッジ大学を経てロンドン大学で医学博士の学位を取得
生没
1897年12月8日~1987年
作家としての経歴
1937
長編「病院殺人事件」でデビュー。以後45冊のミステリを発表
1959
イギリス推理作家協会(CWA)の会長に就任
シリーズ探偵
スティーヴン・ミッチェル警部 (Inspector Steven Mitchell)
デイヴィッド・ウィントリンガム医師 (Dr. Davd Wintringham)
代表作
「断崖は見ていた」
「ロンドン港の殺人」「Bones in the Barrow」

■著作リスト■

1 スティーヴン・ミッチェル警部登場作品リスト

2 その他の作品

【長編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 Trouble at Wrekin Farm 1942 - テッド・バーンズ&ニルシー・リトル
2 To Let, Furnished
(米 Stranger on a Cliff)
1952 -
2 Fires at Fairlawn 1954 -
4 Death in Retirement 1956 -
5 Double Doom 1957 -
6 The House Above the River 1959 -
7 New People at the Hollies 1961 -
8 Adventure with Crime 1962 -
9 The Hunter and the Trapped 1963 -
10 No Escape 1965 -
11 The Catalyst 1966 -
12 Death of a Con Man 1968 -
13 The Fennister Affair 1969 -
14 The Wilberforce Legacy -
15 A Hydra with Six Heads 1970 -
16 A Hole in the Ground 1971 -
17 Death of a Poison-Tongue 1972 -
18 A Pigeon Among the Cats 1974 -
19 Victim 1975 -
20 The Trouble in Hunter Ward 1976 -
21 Such a Nice Client
(米 A Stroke of Death)
1977 -
22 A Swan-Song Betrayed
(米 Treachery in Type)
1978 -
23 Wolf! Wolf! 1979 - アミイ・タッパー
24 A Question of Inheritance 1980 - アミイ・タッパー
25 The Innocent
(米 A Deadly Place to Stay)
1983 -

【評論・エッセイその他】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 セイヤーズの思い出 HMM'86.9 エッセイ
2 犯罪の精神病理学 三一書房「推理小説をどう読むか」('71) エッセイ

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