出版 |
東京創元社
創元推理文庫182 |
賭博師リッチモンドは、ある夜サンタクロースに変装した二人組強盗に襲われ、銀行から下ろしたばかりの十万ポンドを奪われた。さいわい損害保険がかけてあったので、その金は賠償されたが、損害査定係は苦心探索の結果、世にも奇怪なる連続詐欺事件解決の糸口をつかむ。しかし暗合につぐ暗合、そのまた暗合を裏づけるかのごとく連発するにせ電話修理夫の強盗事件などで、裁判は茶番劇めいた爆笑のうちに迷宮入り、最後に奇想天外な解決を見る。法廷ものを扱っては右に出る者のない新鋭ヘンリ・セシルが、英米推理小説愛好家の腹を十二分によじらせた、五十七年前後の異色作品。─おもしろすぎて申しわけありません。 |