フランスのジョン・ディクスン・カー

フランスのジョン・ディクスン・カーと称される、近年とても注目されている本格作家です。ロマン・ノワール小説やサスペンス小説が主流であるフランスのミステリ業界で本格にこだわり続け、際立った存在として注目されています。
幼い頃から家族の影響でミステリーを読み始め、16、7歳頃にはもうクリスティーを全て読破していたといいます。その後ハドリー・チェイスの作品を経て、やがて彼の師匠とも言うべきディクスン・カーに出会い、熱烈なファンになります。
そしてディクスン・カーのシリーズ探偵であるギデオン・フェル博士ものの続編を自ら書いてみたいという気持ちから、自らもミステリーを書き始めたそうです。
この点、彼の作品に登場するツイスト博士は、ディクスン・カーのフェル博士とは違い痩せていて風貌こそ違うものの、その探偵法や振る舞いなどはまさにフェル博士がお手本となっています。
また、その作風も密室殺人に怪奇趣味を絡めた不可能犯罪にこだわったものとなっていて、まさにディクスン・カーを彷彿とさせます。
1987年に発表した最初の長編「第四の扉」でコニャック・ミステリ大賞を獲得して以来、毎年のように順調なペースで作品を発表し続けています。
また翌1988年にはノン・シリーズ長編の「赤い霧」で冒険小説大賞も受賞。他に冒険小説もいくつか発表してこちらのジャンルでも優れた作品を世に送り出し、多才な所を見せてくれています。

| No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
| 1 | 赤い霧 | 1988 | HPB1759 | コニャック冒険小説大賞 |
| 2 | La Lrttre qui tue | 1992 | - | |
| 3 | Le Roi du désordre | 1994 | - | |
| 4 | Le Cercle invisible | 1996 | - | |
| 5 | Le Crime de Dédale | 1997 | - | |
| 6 | Les Sept Merveilles du crime | - | ||
| 7 | Le Géant de pierre | 1998 | - | |
| 8 | L'Homme qui aimait les nuages | 1999 | - | |
| 9 | Le Mystère de l'allée aux Anges | - | ||
| 10 | Le Chemin de la lumière | 2000 | - | |
| 11 | Les Douze Crimes d'Hercule | 2001 | - |
| No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 | |
| 1 | La Nuit du loup | 2000 | - | ||
| 1 | L'Escalier assassin | - | |||
| 2 | Un rendez-vous aussi saugrenu | - | |||
| 3 | La Marchande de fleurs | - | |||
| 4 | Ripperomanie | - | |||
| 5 | La Hache | - | |||
| 6 | La Nuit du loup | - | |||
| No. | 事件名 | 発表年 | 邦訳 | 備考 |
| 1 | ディクスン・カーに魅せられて | HPB1732「死が招く」 HMM'03.7 |
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| 2 | ”謎”と”血”と | HPB1759「赤い霧」 HMM'04.11 |
【参考】「第四の扉」(早川書房 ハヤカワポケットミステリ)