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美味いビールをこよなく愛する迷探偵

UK ロジャー・シェリンガム
(Roger Sheringham)

毒入りチョコレート事件
「毒入りチョコレート事件」
(1929年)
(東京創元社)
 イギリス本格黄金時代の代表的作家の一人アントニイ・バークリーが生みだしたアマチュア探偵。

 小柄でずんぐりした体格で、オックスフォード大学を卒業の後第一次大戦に従軍し、その際二度負傷の経験があります。このあたりは著者バークリーと同じです。

 そして復員した後、「ほんの弾みで」書いた小説が一躍ベストセラーになってしまい、小説家の肩書きを持つようになります。それと合せてまた〈デイリー・クーリア〉紙の記者としても活躍します。

 そのモデルは作者バークリーが語ったところによれば、「昔知っていたある無礼な人間を元に創造した」としているだけに、趣味である犯罪学の知識を鼻にかけ、所構わず講義をしたりするなど、かなり無礼で迷惑な人間として描かれています。

 もっとも時には推理に失敗することもあって、思わずガックリするシーンもあり、またビールをこよなく愛するお茶目でユニークな人物でもあります。

 バークリーの代表作の一つでもある「毒入りチョコレート事件」では犯罪研究会の会長として、ロンドン警視庁、スコットランド・ヤードのモレズビー警部が持ち込んだ難事件にもう一人の名探偵アンブローズ・チタウィックとともに挑戦します。
第二の銃声
「第二の銃声」
(1930年)
(国書刊行会)

■原作■

アントニイ・バークリー
(Anthony Berkeley Cox 英 1893-1971)


■人物ファイル■

出身 1891年ロンドン郊外で、医師の息子として生まれる
学歴 ウィンチェスター校から1910年、オックスフォード大学マートン・カレッジに入学
1914年第一次大戦に従軍、二度負傷する
住所 アルバニー
職業 小説家(「ほんのはずみで」書いた小説が一躍ベストセラーに)
〈デイリー・クーリア〉紙の記者
好きな物 犯罪学、人間性、美味いビール
特技 ゴルフ
協力者 スコットランド・ヤードのモレズビー警部
事件簿 10長編12中短編に登場

■事件ファイル■

【長編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
レイトン・コートの謎 1925 国書刊行会 世界探偵小説全集36('02)  
ウィッチフォード毒殺事件 1926 晶文社 晶文社ミステリ('02)  
ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎 1927 晶文社 晶文社ミステリ('03)  
絹靴下殺人事件 1928 晶文社 晶文社ミステリ('04)
日本公論社 翻訳探偵小説('36)(抄訳)
 
毒入りチョコレート事件 1929 創元文庫123-1
講談社文庫('77)
東都書房 世界推理小説大系18('62)
宝石'54.5-7
アンブローズ・チタウィックとの共演
EQアンケート13位
第二の銃声 1930 国書刊行会 世界探偵小説全集2('94)
黒白書房 世界探偵傑作叢書17(抄訳)('36)
EQアンケート51位
最上階の殺人 1931 新樹社 新樹社ミステリ('01)  
地下室の殺人 国書刊行会 世界探偵小説全集12('98)  
ジャンピング・ジェニイ 1933 国書刊行会 世界探偵小説全集31('01)  
10 Panic Party
(米 Mr. Pidgeon's Island)
1934 -  

【短編集】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
  The Roger Sheringham Stories 1994 -  
  1 The Body Upstairs   -  
2 Temporay Insanity   - 長編「レイトン・コートの謎」の脚色
3 The Avenging Chance   - 「偶然の審判」の中編
4 Direct Evidence   -  
5 Double Bluff   - 上記4の別ヴァージョン
6 Perfect Alibi
完璧なアリバイ
1930 HMM'93.4  
7 White Butterfly
白い蝶
1936 EQ'83.5(33)  
8 瓶ちがい 1940 HPB252「名探偵登場3」('56)  
9 Razor-Edge
のるかそるか
  EQ'94.1(97)  
10 Red Anemones   -  
11 Mr. Bearstowe Says
ブルームズベリで会った女
1943 HMM'82.3(311)  
  The Avenging Chance and Other Mysteries from Roger Sheringham's Casebook 2004 -  
  1 The Avenging Chance   - 「偶然の審判」の中編
再収録
2 Perfect Alibi
完璧なアリバイ
1930 HMM'93.4 再収録
3 The Mystery of Horne's Copse 1931 -  
4 Unsound Mind
不健全な死体
1933 HMM'06.3 非シェリンガムもの
5 White Butterfly
白い蝶
1936 EQ'83.5(33) 再収録
6 瓶ちがい 1940 HPB252「名探偵登場3」('56)
7 Double Bluff   -
8 Mr. Bearstowe Says
ブルームズベリで会った女
1943 HMM'82.3(311)

【未収録短編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
偶然の審判
(偶然は裁く)
1928 創元文庫169-1「毒薬ミステリ傑作選」('77)
創元文庫100-3「世界短編傑作集3」('60)
HPB219「黄金の十二」('55)
東京創元社 世界推理小説全集50「世界短篇傑作集1」('57)
新青年'34春季増刊
黄金の十二

【パロディ・パスティーシュ】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
警察官に聞け 1933 早川文庫99-1
HMM'84.1-6
ドロシー・L・セイヤーズの手による

 


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