フレンチ警部と紫色の鎌 タイトル

フレンチ警部と紫色の鎌

原題

The Purple Sickle Murders

発表年

1929

著者/訳者/解説

F・W・クロフツ/井上勇/井上勇

カバーデザイン

撮影 板橋利男/デザイン 小倉敏夫

ページ数

314
作品レビュー

あらすじ(解説文)

出版

東京創元社
創元推理文庫106-7
サーザ・ダークという映画館の切符売りをしている娘が、ロンドン警視庁のフレンチ警部のもとに助けを求めてやってきた。ふとしたことから賭け事に深入りして大きな借りをつくり、怪しげな提案を呑まざるを得なくなったというのだ。ところが、相手の男の手首に鎌のような紫色の傷跡を見たとき、変死した知り合いの娘のことが思い出された……。切符売り子の連続怪死事件の謎とは?

初版

1972年

重版

1994年14版(500円)

入手

amazon

ISBN

4-488-10607-2

【感想】★★

 少しこの作品は、本格推理小説としては物足りない印象が否めません。というよりもフレンチ警部は今回はいいところがひとつもありませんでした。全然推理していません(苦笑)。

 結末としては何だか映画によくあるようなパターンというか…。 読後感は悪くはありませんが、本格推理小説と考えるとかなり厳しい評価にならざるを得ないと思います。冒頭での切符売りの娘の話が非常に謎めいていて、シャーロック・ホームズばりの面白い謎の提出がなされていただけに、それに対応する結末さえあればという印象です。期待感が高まった分だけその後がちょっと残念な内容でした。