フレンチ警部最大の事件 タイトル

フレンチ警部最大の事件

原題

Inspector French's Greatest Case

発表年

1925

著者/訳者/解説

F・W・クロフツ/田中西二郎/田中西二郎

カバーデザイン

撮影 板橋利男/デザイン 小倉敏夫

ページ数

346
作品レビュー

あらすじ(解説文)

出版

東京創元社
創元推理文庫106-4
宝石商の老支配人が殺害され、三万三千ポンドのダイヤモンドが金庫から消えた。金庫の鍵は二つしかなく、いずれも完全に保管してあり、合鍵を作ることは不可能なはずだった。スコットランド・ヤードの腕利きフレンチも、冒頭から疑わしい状況証拠だらけで、どれ一つ決め手になるものがないという、まさに警部にとって最大の難事件となった。お馴染みフレンチ警部の初登場作品。

初版

1975年

重版

1998年14版(580円)

入手

amazon

ISBN

4-488-10604-8

【感想】★★★★

 記念すべきフレンチ初登場作ですが、意外な結末も用意されておりとても面白く読むことができる好編です。難易度はそれほど高くなく本格ものを読み慣れている方なら犯人当ては容易な感じもするのですが、他にもいろいろな要素が詰まっているので、飽きることはないと思います。またクロフツ特有の読者が探偵と一緒になって捜査している気分が味わえるという魅力も十分満喫することができるでしょう。

 主人公のフレンチ警部については、まだこの頃は名探偵とはいえない凡人・努力型の探偵で(シリーズが進むにつれてだんだん天才型になっていってしまう)、そんなフレンチが妻のエミリーと事件について考えるシーンはとても微笑ましく、人間的なキャラクターに私は好感が持てました