雲なす証言 タイトル

雲なす証言

原題

Clouds of Witness

発表年

1926

著者/訳者/解説

ドロシー・L・セイヤーズ/浅羽莢子/宮脇孝雄

カバーデザイン

イラスト 西村敦子/デザイン 矢島高光

ページ数

381
作品レビュー

あらすじ(解説文)

出版

東京創元社
創元推理文庫183-3
ピーター・ウィムジイ卿の兄ジェラルドが殺人容疑で逮捕された。しかも、被害者は妹メアリの婚約者だという。お家の大事にピーター卿は悲劇の舞台へと駆けつけたが、待っていたのは、家族の証言すら信じることができない雲を掴むような事件の状況だった……! 兄の無実を証明すべく東奔西走するピーター卿の名推理と、思いがけない冒険の数々。活気に満ちた物語が展開する第二長編。

初版

1994年(600円)

重版

入手

セブンアンドワイicon amazon

ISBN

4-488-18303-4

【感想】★★★

 ピーター卿第二作ですが、今回はピーター卿の家族が事件に巻き込まれることになり、この作品を読むことでピーター卿の家族関係が明確に把握できるようになると思います。その意味では読んでおきたい作品ですし、また今回は従僕ヴァンターが大活躍を見せ、ピーター卿との絆の深さを窺い知ることができるでしょう。前作に比べると、とても人間味の溢れるピーター卿が見られます。物語としてはかなり面白い作品だったと思います。

 ただ、”本格”という観点からみると少々物足りないかもしれませんね。どちらかと言うと冒険小説・サスペンス小説的な要素が多く、本格ミステリファンの評価は大きく分かれるものと思います。

 ただピーター卿一族が総登場し、彼らは以降の作品でも何度も登場することになるので、シリーズ全体を楽しみたいのであれば、この作品を飛ばして読むことはお勧めできないですね