ピーター卿第二作ですが、今回はピーター卿の家族が事件に巻き込まれることになり、この作品を読むことでピーター卿の家族関係が明確に把握できるようになると思います。その意味では読んでおきたい作品ですし、また今回は従僕ヴァンターが大活躍を見せ、ピーター卿との絆の深さを窺い知ることができるでしょう。前作に比べると、とても人間味の溢れるピーター卿が見られます。物語としてはかなり面白い作品だったと思います。 ただ、”本格”という観点からみると少々物足りないかもしれませんね。どちらかと言うと冒険小説・サスペンス小説的な要素が多く、本格ミステリファンの評価は大きく分かれるものと思います。 ただピーター卿一族が総登場し、彼らは以降の作品でも何度も登場することになるので、シリーズ全体を楽しみたいのであれば、この作品を飛ばして読むことはお勧めできないですね