誰の死体? タイトル

誰の死体?

原題

Whose Body ?

発表年

1923

著者/訳者/解説

ドロシー・L・セイヤーズ/浅羽莢子/浅羽莢子

カバーデザイン

イラスト 西村敦子/デザイン 矢島高光

ページ数

277(巻末にセイヤーズのミステリ著作リスト)
作品レビュー

あらすじ(解説文)

出版

東京創元社
創元推理文庫183-2
実直な建築家が住むフラットの浴室に、ある朝見知らぬ男の死体が出現した。場所柄男は素っ裸で、身につけているものといえば、金縁の鼻眼鏡と鎖のみ。いったいこれは誰の死体なのか? 卓抜した謎の魅力とウィットに富む会話、そして、この一作が初登場となる貴族探偵ピーター・ウィムジイ卿。クリスティと並ぶミステリの女王がモダンなセンスを駆使して贈る会心の長編第一作。

初版

1993年(500円)

重版

入手

セブンアンドワイicon amazon

ISBN

4-488-18302-6

【感想】★★★

 もし自分の家の中で見知らぬ人間の死体が横たわっていたら…。しかも素っ裸で鼻眼鏡だけがちょこんとかけられているという姿で…。そんな恐ろしいというか笑えるというか、セイヤーズ女史独特の謎の提出の仕方で始まる本編は、全編にわたってユーモアがたっぷりと散りばめられ、登場人物も実に巧みに、そして生き生きと描かれ、また結末も実に意外性に富んでいます。

 難易度はそれほど高くなく、非常にオーソドックスで危なげない内容にまとまっており、とても読み易く、本格ミステリファンなら迷わず読んで頂きたい水準作だと思います。

 またピーター卿をはじめ従僕のヴァンターや友人のパーカー警部らレギュラー陣の人間関係を知る上でも、やはり最初に読むべき作品といえるでしょう