出版 |
河出書房新社
メグレ警視シリーズ33 |
ワインの豪商オスカール・シャビュは、若い秘書との逢引を終えて高級同伴ホテルを出たところを、何者かに射たれた。一代で富を築いた成り上り者、その上漁色家とあれば、シャビュに恨みを持つ男は無数にいる。会社の使用人、交友関係についての常道の捜査が進められた。だが、決定的な容疑者は浮かんでこない。そんな折、オルフェーヴル河岸の近くで出合った男がメグレの注意をひいた。メグレと視線が交錯した瞬間、男は立ち去ったが、男の目は何かを伝えようとしていた。その直後に受けた匿名の電話もメグレには気になった─《シャビュは卑劣な悪党でした》……。 |