出版 |
河出書房新社
メグレ警視シリーズ19 |
モンマルトルのやくざマゾッティが殺された事件で、重要参考人と目されていたブーレイが行方不明になった。彼は二日後、絞殺死体となって路地に遺棄されていた。ブーレイはモンマルトルでキャバレーを手びろく営む手腕家ではあるが、家庭を愛する律儀な男で、評判もよく、およそ暗黒街の出入りにまきこまれるような男ではない。殺しの手口も、殺して二日後に死体を遺棄した遣り方も、やくざの犯行を否定している。メグレは、姿を消した夜のブーレイの足どりを執拗に追い、ついに意外な人物に行きあたる……。 |