出版 |
国書刊行会
クライム・ブックス |
1811年、クリスマスも近い冬の夜、ロンドンはイースト・エンドのラトクリフ街道沿いのとある洋品店、お使いから帰った女中を待っていたのは、めった打ちにされた主人夫婦といたいけな幼子、徒弟の少年の酷たらしい惨殺死体だった。12日後、今度は近くの居酒屋が襲われ、三人が殺された。平和な一家を突如襲った暴力的な死。警察の必死の捜査を嘲笑うかのように犯行を重ねる姿なき殺人鬼の跳梁に、住民は恐怖のどん底に叩きこまれた。当局への非難が高まるなか、ついに容疑者が挙げられて事件は解決したかに見えたが……。
トマス・ド・クインシーが「芸術としての殺人」でとりあげ、残虐な手口で悪名高いラトクリフ街道殺人事件を、P・D・ジェイムズが警察史家の協力のもと当時の記録を駆使して再構成、恐るべき謎の真相に迫る。当代随一のミステリ作家が19世紀の連続殺人事件の謎に挑んだ、話題の歴史ミステリ。 |