出版 |
早川書房
ハヤカワポケットミステリ
462 |
デイジーは、ヒューゴー・チェスターマンの正体を夢にも知らずに相知った。明朗で、率直で、親切な若者として彼を好いた。奔放で理解しにくいが、真摯な情熱家としての彼を愛した。そしてヒューゴーが、警察に追われる盗人だと知ったとき、デイジーはすでに彼の種を宿していた。それでも彼女はヒューゴーを愛した。二人は、二人きりの世界で幸福だった。生れてくる子供を思って、ヒューゴーも足を洗った─。その折も折、人々を戦慄させた警官殺害事件が起って、魔のように幸福な二人の前に立ちふさがったのだ!
二十世紀初頭世界を騒がせたラフルズ型の紳士強盗と、彼と偶然知りあい、彼を愛して、ついにその愛人となった清純な娘との辿る悲劇的な物語。イギリス詩壇の第一人者セシル・D・ルイズが、ニコラス・ブレイクの名で発表した十二番目の長篇探偵小説! |