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USA エリス・パーカー・バトラー
(Ellis Parker Butler)

シャーロック・ホームズのライヴァルたち3
「シャーロック・ホームズの
ライヴァルたち3」
(早川書房)
 アメリカの作家。E・P・バトラーとも表記。ホームズのライヴァルの一人である迷探偵”ファイロ・ガッブ”のシリーズで知られていますが、本国ではユーモア作家として大変名の通った人物で、1906年に発表した短編「豚は豚(ブタはブタなり)」は、わが国でも翻訳されてアンソロジーに収録されています。

 ホームズの大ファンであり、通信教育探偵として知られる”ファイロ・ガッブ”のシリーズは、1913年から15年にかけてアメリカの〈レッド・ブック〉誌に連載され、1918年に短編集が刊行されますが、リー・アーヴィンの手になるユーモラスな挿絵も手伝って大変な人気を集めたといいます。

 そしてこのシリーズは法廷物のミステリ長編「検屍裁判」で有名なパーシヴァル・ワイルドが書いた、講義の通りに行動していつも危険な目に遭うものの偶然に手柄を立ててしまうというユーモラスな通信教育探偵P・モーランの活躍する短編集「探偵術教えます」に多大な影響を与えたと言われています。

 わが国ではバトラーの作品はファイロ・ガッブものの短編こそ数編が邦訳されたのみですが、その他のユーモア短編は戦前の探偵小説雑誌〈新青年〉に数多く掲載されていて、当時非常に人気が高かったことが窺い知れます。

■作家ファイル■

出身地 アメリカ
生没 1869年〜1937年
作家としての経歴
1906 代表作のユーモア短編「豚は豚(ブタはブタなり)」を発表
1913 この年から1915年にかけて通信教育探偵〈ファイロ・ガッブ〉のシリーズをアメリカの〈レッド・ブック〉誌に連載
1918 短編集「Philo Gubb, Correspondence-School Detective
(ファイロ・ガッブ)」の単行本をボストンのホートン・ミフリン社から刊行
シリーズ探偵 通信教育探偵ファイロ・ガッブ (Philo Gubb)
代表作 「豚は豚」(ブタはブタなり)
「ファイロ・ガッブ」(短編集)

■関連リンク■

1  海外サイト「Ellis Parker Butler | American Author, Humorist and Speaker


■著作リスト■

1 通信教育探偵 ファイロ・ガッブ登場作品リスト

2 その他の作品

【長編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
The Jack-Knife Man 1913 -  
Red Head and Whistle Breeches 1915 -  
Dominie Dean 1917 -  
In Pawn 1921 -  
Dorna or The Hillvale Affair 1929 -  
A Young Stamp Collector's Own Book 1933 -  

【中短編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
Pigs is Pigs
豚は豚
(ブタはブタなり)
1906 ちくま文庫「アメリカほら話」('68)
改造社「世界ユーモア全集2 英米篇」('33)
 
The Incubator Baby -  
The Great American Pie Company 1907 -  
The Thin Santa Claus 1909 -  

【短編集】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
Perkins of Portland, Perkins the Great 1906 - 8編
The Confessions of a Daddy 1907 - 3編
Kilo 1907 - 19編
That Pup 1908 - 2編
The Cheerful Smugglers 1908 - 9編
Mike Flannery, On Duty and Off 1909 - 3編
The Water Goats and Other Troubles 1910 - 3編
The Adventures of a Suburbanite 1911 - 13編
Swatty, a Story of Real Boys 1920 - 14編
10 Jibby Jones 1923 - 24編
11 Jibby Jones and the Alligator 1924 - 26編
12 The Strack Platform Readings 1925 - 24編
13 Pups and Pies 1927 - 10編
14 The Behind Legs of the 'Orse 1927 - 8編
15 Jo Ann Tomboy 1933 - 21編
16 Hunting the Wow 1934 - 30編

【日本で独自編纂の短編集】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
  世界ユーモア全集2 英米篇 1933 改造社 日本で独自に編纂
他作家とのアンソロジー
  1 豚は豚
(ブタはブタなり)
1906 ちくま文庫「アメリカほら話」('68)  
2 襟釦ケイジイ   新青年'27夏期増刊  
3 牝犬讓受度   新青年'27.11  
4 金魚とカナリヤ   新青年'27.11  
5 貰ひ子騒動   新青年'28新春増刊  
6 マルセルマルソオのズボン   新青年'28新年特別  
7 煙突騒動   新青年'30.4増大  
8 ビツプス氏の金詰り   新青年'31夏季増刊  
9 蟲の知らせ
(虫の知らせ)
  新青年'32新春増刊  

【邦訳短編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
アモス・ホプストン   博文館 世界探偵小説全集6「ヒユーム集」('30)
新青年'27.4増大
原題不明
儲け話   新青年'27新春増刊
反響奇談   新青年'27.11
守り神   新青年'28.5
蚤の先生   新青年'28夏季増刊
馬の脚物語   新青年'29新年増大
ビリーの改心   新青年'29.3
仔羊の脚   新青年'30.4増大
病気にされた猫   新青年'30夏季増刊
10 探偵術第十一課   新青年'33夏季増刊
11 恐ろしき鼻の話   新青年'33.12
12 髯綺譚   新青年'38秋の増刊
13 虎髭英雄児   新青年'39夏季増刊
14 証拠   探偵小説'31.10(1-2)
15 珊瑚蛇   探偵小説'32.7(2-7)

【評論・エッセイその他】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
The French Decorative Styles From the Earliest Times to the Present Day 1904 - Brittain B. Wilsonとの共著
Goat-Feathers 1919 - エッセイ
How It Feels to be Fifty 1920 - エッセイ
Ghosts What Ain't 1923 - エッセイ
Many Happy Returns of the Day! 1925 - エッセイ
Dollarature or, The Drug-Store Book 1930 - エッセイ

【参考】「シャーロック・ホームズのライヴァルたち3」(早川書房 ハヤカワミステリ文庫)
「名探偵読本5 シャーロック・ホームズのライヴァルたち」(パシフィカ)
 


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